本日、2026年10月14日、GitHubはSSHに関する2つの変更を開始しました。新たにアップロードするRSA鍵は3072ビット以上である必要があり、一部の接続では耐量子鍵交換アルゴリズムmlkem768x25519-sha256が有効になります。変更の対象はSSH接続です。この発表を受けて、HTTPS経由でGitを利用しているユーザーが設定を変更する必要はありません。

GitHubが9月22日に発表した内容によると、このアルゴリズムはgithub.comおよびデータレジデンシー対応のGitHub Enterprise Cloudで利用可能になりますが、米国リージョンは対象外です。これはプラットフォーム側でのサポート開始であり、実際に新しいアルゴリズムが使われるかどうかは、SSHクライアントとその設定にも左右されます。
具体的な変更点
10月14日以降にアップロードする新しいRSA SSH鍵には、3072ビット以上という最低要件が適用されます。既存のRSA鍵は、鍵長だけを理由に変更する必要はありません。GitHubは、それらの鍵でRSA-SHA-2署名(rsa-sha2-256またはrsa-sha2-512)を使うことを推奨しています。また、同社のドキュメントでは、利用環境に適している場合、新しい鍵にはEd25519を推奨しています。
2つ目の変更は、セッション鍵のネゴシエーションに関するものです。mlkem768x25519-sha256は、耐量子鍵カプセル化アルゴリズムML-KEMとX25519を組み合わせています。GitHubの計画では、このアルゴリズムを優先するよう設定された互換性のあるクライアントは、自動的にこれを選択できるようになります。古いクライアントは、サポート対象の互換アルゴリズムに移行する必要があります。
チームで確認すべきこと
- 接続方式を特定する。 Gitのremote URLを確認してください。
https://で始まるものは、今回のSSH変更の影響を受けません。SSHを使っている場合は、利用中のクライアント、ライブラリ、インテグレーションを確認します。 - RSA署名を確認する。 クライアントと利用ライブラリがRSA-SHA-2に対応していることを確認してください。GitHubは、OpenSSH 7.2p1、Go SSH 0.16.0、libssh2 1.11.0など、主要な実装の最低バージョンを示しています。
- 新しい鍵を確認する。 組織のポリシーでRSAが必要な場合、新しい鍵は3072ビット以上でなければなりません。すでにアップロード済みのRSA鍵については、この変更だけを理由に再生成するよりも、署名アルゴリズムへの対応を確認することが重要です。
- クライアントのML-KEM対応を確認する。 プラットフォームが更新されても、個々のクライアントが新しい鍵交換方式を選択するとは限りません。まずドキュメントとテスト接続での動作を確認し、古いクライアントについては組織のスケジュールに沿って更新を計画してください。
別の段階として、GitHubはレガシーなRSA-SHA-1署名とdiffie-hellman-group-exchange-sha256方式の一時的な無効化を2026年11月4日と12月9日に予定しており、2027年1月13日に最終的に削除する計画です。そのため、新しいRSA鍵の長さに関する本日の要件と、将来の旧アルゴリズム廃止は、別々の移行課題として扱う必要があります。
チームが本日優先すべき実務は、SSHクライアントの棚卸しとRSA-SHA-2対応の確認であり、その後にML-KEM対応を別途テストすることです。米国のユーザーについては、現時点で新しいアルゴリズムの提供は発表されていません。一方、新しいRSA鍵のサイズ要件は、10月14日以降のアップロードにすでに適用されています。