2026年10月5日、スタートアップのGhostはステルス状態を脱し、Andreessen Horowitzが主導する1,100万ドルのシードラウンドを発表した。同社初の製品Coreは3,499ドルのコンピューターで、ローカルAIモデルとエージェントを常時稼働させる家庭用デバイスとして位置付けられている。TechCrunchは調達と製品について報じ、Ghostのウェブサイトには価格と仕様が掲載されている。
Coreは個人のコンテキストを扱うことを想定しており、同社はアプリ、ファイル、デバイスとの接続を説明している。そのため、製品の価値はハードウェアだけでなく、エージェントがどのデータにアクセスし、ネットワーク機能をどう使い、所有者に代わってどのような操作を行えるかにも左右される。
コンピューターについて分かっていること

Ghostの仕様によると、CoreにはNVIDIA RTX PRO 4000 Blackwell SFFグラフィックスカード、AMD Ryzen 5 7600プロセッサー、64GBのDDR5メモリー、1TB SSDが搭載されている。グラフィックスカードについては、NVIDIAがGDDR7メモリー24GBと432GB\/秒の帯域幅を公表している。
これらの数値は搭載部品の仕様であり、完成品のCoreが個々のタスクで発揮する性能を示すものではない。現在公開されている資料には独立した製品テストがないため、生成速度、エージェントの動作品質、消費電力、騒音レベルはまだ評価されていない。
Ghostの創業者、ゼイン・ジャワイドによると、最初の製品の出荷は10月最終週に開始する予定だった。10月6日時点では将来の予定として発表されており、TechCrunchは出荷が始まったとはまだ報じていない。
ローカル処理とネットワーク機能
Ghostによると、会話型AIとメモリーはデバイス上で動作し、Coreはアプリやファイルに接続してコンテキストを保存できる。一方で、一部の機能はインターネットや外部サービスを利用する。
2026年10月4日に発効したGhostのプライバシーポリシーでは、会話、ファイル、接続したアプリのコンテンツ、記憶のローカル保存と処理について説明されている。ウェブ検索や通話などのオンライン機能では、リクエストがCoreからGhostのゲートウェイを経由して外部プロバイダーに送られる場合がある。同社によると、ゲートウェイはリクエストと応答の内容を保存せずに中継する。外部プロバイダーは独自の規則に従ってリクエストを処理する。
Coreへのリモート接続には、デバイスとアプリの間でトラフィックを中継するrelayをGhostが提供している。ポリシーでは、relayを独自の接続方法に置き換えることも可能だと説明されている。つまり、モデルのローカル実行とリモートアクセスはシステムの別々の要素であり、データの経路は選択した連携機能や機能によって異なる。
画面履歴は初期設定で無効になっている。ユーザーが有効にすると、Coreは画面のスナップショットと認識したテキストを保存する。ポリシーによると、記録は最後に観察されてから7日後、またはメモリーの上限に達した時点のいずれか早い方で削除される。これによりエージェントが利用できるコンテキストは広がる一方、デバイスに保存される情報量も増える。
データと操作へのアクセス
Coreは、接続された情報源にアクセスしてタスクを実行するエージェントとして設計されている。メール、カレンダー、文書、アカウントへのアクセス範囲が広がるほど、明確な権限設定とエージェントの操作を管理する仕組みが重要になる。
TechCrunchのインタビューでジャワイドは、エージェントの外向きリクエストを監視し、一部の操作をブロックするネットワークフィルターを開発中だと語った。公開資料には、この仕組みの独立した技術検証や、出荷されるCoreにすでに搭載されていることを確認する情報はない。Ghostは、管理下のゲートウェイとrelayについて独立した検証を手配する用意があるとしているが、確認した資料の中に監査結果は公表されていない。
ローカル保存によって、一部の情報がどこで処理されるかは決まる。しかし、保護を総合的に評価するには、接続されたアカウント、権限、リモートアクセス、エージェントの挙動も重要だ。デバイスがユーザーのアカウントを通じて操作する権限を持つなら、その権限を分かりやすく設定し、範囲を制限できることも製品価値の一部となる。
初回出荷で明らかになること
GhostはCoreを、モデルをあらかじめ搭載し、エージェントを動作させるソフトウェア層を備えた完成品として販売している。発表された価格と構成は分かっているが、現在公開されている資料からは、タスクをどの程度安定して実行できるか、ネットワーク操作時にどう動作するか、メモリーや権限をユーザーがどれほど透明性をもって管理できるかはまだ分からない。
初回出荷分の独立したテストによって、こうした点を実際に評価できるようになる。現時点で確認できるのは、資金調達の発表、価格、公開された仕様だ。Coreの実用性は、ソフトウェアシステムの動作と、エージェントによるデータへのアクセスや操作をどの程度管理できるかにかかっている。